成功者はなぜワインを飲んでいるのか?
人生を変えるワイン学 第18回
大阪のワインショップ「mista」で店長をしている、ソムリエの竹内香奈子と申します。
ビジネスで成功した方には、ワイン好きが多いように感じます。また、ワイナリーを所有する有名人の方もたくさんいます。
なぜ、仕事ができる人はワインに魅了されていくのでしょうか?
そこで今回は、ワインに魅了されていく理由と海外でワイナリーを所有する有名人とそのワインをご紹介します。
◆晩餐会でのワイン
晩餐会では、よくワインが振舞われます。ノーベル賞授与式の晩餐会で出されたワインは○○やホワイトハウス主催の晩餐会ワインは○○、バッキンガム宮殿でエリザベス女王主催の晩餐会ワインは○○など、ワインの銘柄やヴィンテージが毎回、話題になっていますよね。
欧米では、外交手段のひとつとして晩餐会に出すワインでメッセージを伝えることもあります。それほどワイン文化が浸透しており、ビジネスの場においてもワインは活用されているのです。
◆ワインは種類が豊富で奥深く複雑なお酒
では、なぜ仕事ができる方はワインに魅了されていくのでしょうか?
ワインは星の数ほどあるといわれています。ブドウ品種だけでも、世界には5000以上もの品種が存在し、さまざまな場所でワインは造られています。同じブドウ品種でも造り手が多く存在し、ヴィンテージによっても変わってきます。
つまり、ブドウ品種 × 産地 × 造り手 × ヴィンテージ × 熟成度によって数え切れないほどのワインが造られるのです。
一生のうちどれぐらいのワインを飲み、どれくらいのワインを知ることができるのか。どんどん追求すればするほど奥が深く、新たな発見があり面白いものです。
どれだけ学んでも終わりがなく、だからこそ興味が湧きます。そこが、ビジネスに成功している方の知識欲を刺激し、好奇心をかきたてるのでしょう。
そんな好奇心の強い人だからこそ成功者になれるのではないでしょうか。
◆コミニュケーションツールとしてワインが活用されている
ビジネスの場で最も大切なのは人間関係を築いていくこと。人と人との出会いや繋がりを深めるコミュニケーションツールとしても、ワインは活用されています。
海外、特に欧米ではワインの知識は必須で、商談の際にはワインが出されるのはごく普通のこととなっています。日本も同じような傾向になりつつあります。
国籍も関係なく共通の楽しみを分かち合えるワインは、いまや世界共通の言語といえるでしょう。
お客様から「ワインイベントを通じて、普段出会えないような成功者とのつながりを持つことができた」や「ワインの話をして取引先の方との距離が縮まった」とよく聞きます。
仕事のできる人にワイン好きが多いのなら、ワインを好きになることが、成功者の方々と近づけるチャンスになるかもしれませんね。
◆有名人が所有するワイナリー
ワインに魅了され、ワインにはまり、ついにはワイナリーを所有してワイン造りをしている有名人の方がいます。カプコン創業者の辻本憲三氏が、既存のワイナリーを買うのではなく、ゼロから出発し長い歳月をかけて立ち上げたワイナリー「ケンゾーエステイト」や、トランプ大統領が所有する「トランプ・ワイナリー」があります。
バージニア州にあるワイナリーを買収して設立し、現在は醸造学を学んだトランプ大統領の息子がオーナーとなってワイン造りを行っています。
その他に、映画監督やプロゴルファー、サッカー選手など一流の方たちが所有するワイナリーが世界中に存在しています。
その一部をご紹介します。ビジネスの場での話のネタにどうぞ!